学と芸の総合大学として秩序ある体系の上に自由の精神に基づき、
私学としてのみ可能である学科編成を目ざして高等教育にエポックを劃したい。
本大学芸術学部は芸術における狭義の創造性にとどまらず、 科学技術・産業・交通・通信・政治・行政その他社会活動全般にわたり創造性を奨励したい。
近代における学と芸は、専門化の一途をたどり、その専攻分野は極端なる
セクショナリズムに陥るという弊害がしばしば見受けられるが、
本学はこれを絶対に排し総合のための分化及び専門化であることを絶えず確認し、
特に境界領域における学と芸の盲点的存在となっている部分を注視し、新分野の開拓につとめたい。
東洋の日本、世界の日本という認識のもとに我国特有の学と芸に関する優れた伝統を国際的視野に立ってこれを深く掘り下げ、伝統の形式に囚われることなく、伝統の持つ精神を高揚して新しい芸術の伝統を展開したい。
本学は阪神産業地帯をヒンターランドとして開設されている立地条件にかんがみ、
学と芸の実用的合理性を尊重してこれを実現したい。