2025年11月1日~4日に中国西泠印社で開催された「大印学(4)金石学史與印学学術研討会」において、教養課程/客員教授:久米雅雄先生の執筆論文「遣隋使と遣唐使―中日印章史論序説―」(日文・中文;全76頁:図版各64)が日本人唯一の入選となりました。
現地入りは2018年の渡航以来、7年ぶりとなり、滞在中には現地での研究発表のほか、中国二大美大のひとつである中国美術学院において、博士・学生たちに「国宝金印の読み方と新邪馬台国論―親魏倭王の史的周辺―」の講義も行われました。
入選証書
上記論文は中国西泠印社から10月に出版された『西泠印社『大印学(4)金石学史與印学学術研討会論文集』に掲載されています。
<論文内容>
遣隋使と遣唐使の一般的概念と中日史書に見える関連記事、遣隋使・遣唐使関連の日本の墓誌と則天文字、日本古代律令国家の構築と統治原理としての印章制度への覚醒、大宝律令の制定と印章制度の確立に貢献した遣唐執節使・粟田朝臣真人の析出、遣唐使印考―真贋鑑定と国宝『伝教大師将来目録』の遣唐使印―、結語から成り立っている。
著 者 久米雅雄(大阪芸術大学 通信教育部 客員教授)
出 版 中国・西泠印社出版社
頒 価 360.00元
発 刊 2025年10月