学校法人 塚本学院 大阪芸術大学
理事長・学長・学院長・名誉文学博士
塚本 邦彦
人生の大きな転機を迎えた時に、
自ら「変わろう」とする、その熱い思いが、
美しい未来を約束してくれるのです。
人生において、誰でも必ず大きな転機というものがあります。
それは自分の意思によってもたらされる場合もあれば、そうではなくて外部要因が転機となる場合もあります。
しかし私は、内部からであれ外部からであれ、その機会を自ら捉え、「変わろう」という積極的な意思によって自分の変化を選び取った人こそ立派であり、人生の達人であろうかと思います。
変化は自分で掴み取るものであり、それは美しい未来を約束してくれます。
そしてそれは芸術作品の成り立ちと表現への過程にも言えることです。
例えば茶事に使う茶碗。
鉄分が多く黒々と縮みしろの大きい備前、重く鈍い鉄色の丹波、明るい火色の常滑、淡いねずみ地色の瀬戸。
これらの陶磁器は高温での長時間の焼成に耐えて、美しく変化した土の姿です。それらに心動かされるのは、焼成によって自らを変化させた土の意思のようなものが感じ取れるからでしょうか。
茶器にたとえると、通信教育システムはこの変化をもたらす窯であり、焼成という学びの過程を通過することによって未来へと自らを大きく美しく変化させることができます。
もし、みなさんが自分を変えようと思うなら、本学の通信教育システムは充分にその手助けをすることができると私は確信しています。
自らの意思でもって本学通信教育部に学び、あなたの未来を変えてください。
私たちはそのための如何なる助力も惜しみません。
⼤阪芸術⼤学通信教育部には、芸術活動から教員養成・資格取得をめざす学⽣達が学んでいます。
大阪芸術大学通信教育部長
芸術学部 写真学科長/教授
織作 峰子
自らの視野を広げ
新たな可能性を見出そうとするみなさんを
私たち教員が全力で支えます。
人は誰でも人生のうちの数年間、集中して何かを学ぶ時期があると思います。
多くの場合、それは「大学時代」だと思いますが、決して10代から20代にかけての時期に限られるわけではありません。学ぶ目標をいつ見つけるか、学ぼうとする意思をいつ固くするかは、人それぞれに異なって当然です。そして、どの年代の方であろうと、その学ぶ意欲に応え学修を支えるために、本学は通信教育部を設けています。
その特長の1つは、創作の基礎に重きを置いていることです。例えば写真学科で言えば、今では古いと思われがちなアナログ技術の学修にも時間を割いています。
デジタル技術が進歩しシャッターを押せばそこそこきれいな写真が撮れるようになりましたが、何でも機械まかせにしていると、何かトラブルがあったとき、自分で原因を探り対処することができません。しかし基本的な原理や技術を知っていれば、次の手を打つことができます。したがって基礎を学ぶことは重要であり、これはどの学科にも共通することです。
本学の教員はみな、こうした基礎から最前線の動向にまで深い見識を持っています。スクーリングにおいては、教科書には書いていないような新しい視点や発想、技術などについて直接指導を受けることができます。
そして総合芸術大学であるがゆえに、自分が所属する学科だけでなく、他の学科の専門科目を学ぶ機会があります。
ぜひ本学の通信教育部で視野を広げ、創造の可能性を広げてください。
本学は入学者の受け入れについて、教育目的の達成に必要な下記の資質を評価基準とし、これを多元的な方法により審査する。
「美を追究するマインド」
- 美への探究心/創作・表現活動への好奇心と意欲
「創造性と独創性」
- 基本的な知識と技術/自由な発想と創造力
「社会創造・社会貢献へのマインド」
- 他者・地域・社会への興味/コミュニケーション能力
「境界領域への開拓精神」
- 広い視野/異分野への好奇心
⑴本学の科目構成
「教養科目」大学における学問探究の導入課程として位置づけている。豊かな人間性と広い視野を獲得すること及び科学的な思考能力を養成し、芸術創造における科学的思考の重要性を理解することを目指す。
「専門教育科目」学生が学科・コースで専攻する芸術分野についての深い理解と高度な創造力を養成し、社会が求める有為な人材を育成することを目指す。
「専門関連科目」各学科の専門分野を学生が学問的関連性、知的関心のもとに主体的に履修できるよう設けたもので、異なる分野の基礎科目を学修することによって、専門の細分化を防ぎ、広い専門的視野を切り開くことを目指す。
「卒業制作・論文・演奏」4年間の学修の集大成を作品、論文及び演奏として結実する。大学で修得した知識、技術、創造力、表現力等を十分発揮できるよう、個別指導を行う。
⑵「専門教育の重視」
芸術教育機関として、少人数又はグループによる「演習及び実技・実習」を根幹におき、教養・基礎科目をバランスよく配置する。また、必修・選択区分、履修制限及び進級・卒業要件を適切に設定し、専門教育を段階的に実施する。
建学の精神を体現し、クリエイター、教育者、そして芸術の良き理解者として社会に貢献し得る能力を学修していることを求める。成績評価は卒業所要単位数の修得、卒業制作・論文・演奏の審査により、学位を授与する。
⑴創造性と独創性:創作・表現・研究活動への主体的な取り組み/独創性・創造性の伸張/専門的な能力の獲得
⑵社会創造・貢献への意欲・能力:芸術を通した社会創造・社会貢献の経験/社会人として必要な課題解決能力の獲得
⑶境界領域の開拓:他領域・異分野への視野の獲得/コラボレーションの経験